平成最後の夏、“ジャニーズJr.担当”として迎えた最初の夏――『サマステ』『サマパラ』で見たアイドルたちの魂

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 平成最後の夏といいますが、私にとってはジャニーズJr.を応援し初めて最初の夏でもありました。夏を迎えるまではチケットが当たらず公演に行く機会がほとんどなかったので、「Jr.のファンは現場が多くて大変」というのは“都市伝説”だと思っていたのですが、夏が近づくにつれて次々と発表されていく現場の数に、いよいよ「これがウワサに聞くJr.担の夏というやつか……」と慄いたのでした。 

 私がこの夏(7・8月)に行くことができたのは、以下の4公演でした。

・『夏祭り!裸の少年』 HiHi Jets(7 MEN侍)公演、HiHi Jets単独公演、東京B少年(少年忍者・ジャニーズJr.SP・他)公演

・『Summer Paradise 2018』 Snow Man公演

 まず『サマステ』は、ジャニーズ現場における初めてのスタンディング公演でした。私は思春期をロキノンで育ったので、スタンディングのライブと言ったらTシャツにデニム、足元はスニーカーかドクターマーチンという癖が抜けないのですが、ジャニーズの現場に来ているファンの方々は、みなさんまるでデートの装いで大変かわいらしく、良いにおいがしました。髪をキレイに巻いたお嬢さん方が一様にステージに釘付けになっている様は、壮観でした。

 以下、『サマステ』後にツイートした感想を引用します。

 4月~6月に行われた『ジャニーズ銀座』では、もどかしさや焦れなどを感じさせず、純度の高い「楽しさ」を提供してくれた岩﨑大昇さんに強く惹かれたのですが 、今回の『サマステ』で最も関心が高まったのは、作間龍斗さんです。ミステリアスな佇まいと高いパフォーマンスレベルに目を奪われました。今年の2月にHiHi Jetsへの加入が発表されたのは記憶に新しいですが、この加入が単なる増員や再編成といった類いのものではなく、グループとして明確な野心を伴う「強化」であるということを、今回あらためて思い知らされました。

 鮮烈だったのは、Kis-My-Ft2の「テンション」(『Kis-My-MiNT Tour at 東京ドーム 2012.4.8』初回限定盤特典CD収録)の曲中で、ステージに据えられたバンクを他のメンバーがローラースケートで駆け巡る中、高橋優斗(※「高」は正式には「はしごだか」)さんがセットの最上段まで階段を上って行き、天井付近で大きなフラッグを振り回す演出です。HiHi Jetsは最年長の高橋さんの入所歴が最も浅いなど、年齢と入所歴と気の強さがしっちゃかめっちゃかで、その絶妙のバランス感覚をおもしろく思っていたのですが、ローラースケートで疾走するメンバーの頂点でフラッグを振る高橋さんの凛々しい表情を見て、このグループが未来を持った組織であり、またその支柱が彼であることを象徴する演出のように感じました。

 この先に何があるのかわからないけれど何かが確実に自分たちに近づいているという予感、その得体の知れなさを眼前にして、来る時代に勝ちに行くというグループとしての覚悟と野心、力強さと、若干の心もとなさがそこにはあったように思います。

 東京B少年については、大勢のJr.が出演したこともあり、よりコンセプチュアルなショーとしてまとめ上げられていたように思います。嵐やHey!Say!JUMPのポップな曲もセットリストに多く含まれていたのですが、KinKi Kidsの楽曲や少年隊の「まいったネ今夜」(1989年)など、アンニュイで耽美な趣のある曲が強く印象に残りました。とりわけKAT-TUNの「青天の霹靂」は、やや堅い言い回しで少年の葛藤の青さを描いた歌詞が東京B少年にマッチしているように感じました。成熟しきっていない心技体の美しさが迸っていたように思います。