『ゼロ 一獲千金ゲーム』は最終回が一番地味? “主要キャラの1年後の姿”が見どころに

加藤シゲアキ

 NEWS加藤シゲアキ主演の連続ドラマ『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)の最終話となる第10話が9月16日に放送された。本作は『カイジ』シリーズで知られるマンガ家・福本伸行の人気作『賭博覇王伝 零』(講談社)が原作。加藤は圧倒的な勝負勘を持つ心優しい主人公・ゼロこと宇海零を演じている。

 ゼロは実業家・在全無量(梅沢富美男)が建設中のドリームキングダムで賞金1,000億円の命がけのゲームに挑戦し、前回、見事勝利者として決定した。ところが、その直後に在全が倒れ、グループの全権がゼロに渡ってしまうことを怖れた秘書の後藤峰子(小池栄子)は、最後に自分との一騎打ちを仕掛ける。そこへ過去にゼロと絶縁して行方不明になっていた親友のミツル(小山慶一郎)が車椅子で登場。行方をくらましていた4年間、在全グループに匿われていたというミツルは、「後藤峰子はオレの姉なんだ」と衝撃の事実を明かす。

 そして、迎えた峰子との勝負。ゲームは変則ポーカー「デイ&ナイト」。序盤、峰子が圧倒的な点差をつけるが、病床の在全から「私情を持ち込んだ罰として、ゲームに負けたらミツルを殺す」という命令がこっそり伝えられると峰子は激しく動揺。なにも知らないゼロは、峰子を追い上げていく。ゼロが勝てばミツルは死んでしまう。はたして勝負の行方は……。

 これまで、巨大な鉄球や人を沈める水槽、頭上をかすめる鋭い錨、壁一面から放たれる矢など大掛かりな仕掛けで、命をかけたスリリングなゲームに挑んできたゼロ。しかし、最後のゲームがトランプとはいささか地味な展開になってしまった。拍子抜けしたファンも少なくないようで、「スケールが小さい」「緊迫感がない」「最終回が一番つまらない」といった意見が多く見られた。

 また、これまで在全の右腕として暗躍してきた峰子の弟がゼロの親友というのも無理なこじつけ感があり、「最終回なのに雑な終わり方」「ひどい」「薄っぺらい」「あっさりまとめすぎ」という感想もあった。さらに、これまで出演してきたNEWSメンバーの増田貴久や手越祐也は、アイドルとしてのイメージを裏切るような個性の強い悪役だったために、マイルドな好青年のミツルというキャラクターにも「ぬるい」「存在意義がよくわからない」という厳しい見方も。増田は第2・3話、手越は第6・7話に登場し加藤との対決がじっくり描かれていたが、小山は実質第10話だけの登場。しかも直接対決するわけではなく、過去の遺恨もあっさり解消しており、確かにやや物足りない印象だったことは否めない。

 見どころは勝負が終わったあと、主要キャラクターたちの1年後が描かれたシーン。夢だった宇宙物理学の研究室に入ったゼロが電話で英語を話すシーンがあった。加藤の流暢な英語にファンは釘付け。「発音よすぎて萌えた」「英語やばい」と、インテリの加藤らしい姿に心をつかまれたファンが多かったようだ。恋愛要素の一切ない作品だったが、全編を通し、随所に加藤の胸キュンポイントが散りばめられており、ファンとしては満足の内容だったといえよう。

 さらに前回敗れたゼロのライバルで天才中学生・標(ジャニーズJr.内ユニット「東京B少年」の佐藤龍我)の1年後のシーンもあった。全国模試のすべての教科で1位を獲得する並外れた頭脳の持ち主だが、実は家庭環境はいたって平凡、ピーマンが嫌いな中学生だったことが明かされ、「ピーマンが苦手なんてかわいすぎる」「標が一般人で笑った」「お母さんも普通」「今までとのギャップがすごい」「標くんのその後がかわいすぎてそっちに全部持っていかれた」などの感想が目立った。最後の最後まで佐藤の活躍に目を奪われた作品だったとも言える。

 加藤にとって、ゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初主演の作品。命がけのゲームという異色の設定やNEWSメンバーのフル出演、NEWS結成15周年イヤーなど話題性もたっぷりで、記念すべき作品となったことは間違いないだろう。今後も役者としてさらなる活躍を期待したい。