錦戸亮主演のドラマ『トレース~科捜研の男~』が12.3%で好発進も、視聴者は船越のキャラに違和感

2019.01.09
『トレース~科捜研の男~』公式サイトより

 関ジャニ∞錦戸亮主演のドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)が、1月7日初回90分スぺシャルとして放送され、視聴率は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。

 本作は、事件の痕跡を科学的に捜査する科学捜査研究所、通称「科捜研」を舞台にしたサスペンス。憶測や主観を一切排除し、鑑定で闇に葬り去られようとしている“真実のカケラ”を追求する、科捜研法医研究員・真野礼二を錦戸が演じている。

 原作は、「月刊コミックゼノン」(徳間書店)で連載中の、古賀慶によるマンガ『トレース~科捜研法医研究員の追想~』。作者自身が元・科捜研の研究員とあって、確かな知識と経験で裏付けされたリアリティあふれる世界観が見どころだ。錦戸にとっては、注目度の高い“フジテレビ月9枠”での初主演作となり、彼をバックアップするかのように主題歌も関ジャニ∞が担当する。

 圧倒的な知識と確かな鑑定技術を誇る一方、陰惨な過去を持つ真野。彼を演じるにあたって錦戸は、「原作を読んだ時に、すごくクールな感じなのかなと思ったし、台本を読んでもやっぱりクールだなと思ったんですよ。(中略)34歳にもなるとクールな役って逆に恥ずかしくなってくるんですよね(笑)だから今回は若い頃とは違った大人の冷静さみたいなものというか、34歳にしか出せないクールさを出せればいいかなと思ってます」(「TVガイドAlpha vol.18」東京ニュース通信社)と語っている。また、「物語自体は1話完結で見やすいものではあるんですけど、いろんな人の考えること、思うことが細かく描かれているんです。科捜研メンバーの人間関係にも注目してほしいですね」(「TV LIFE 1/18号」学研プラス)と見どころを語っている。

 第1話は、イベント会場に1匹の犬が侵入してくるところから物語が始まる。その犬が咥えていたのは、切断された人間の左手だった……。

「月9」らしくない攻めた内容に驚き

 新人法医研究員の沢口ノンナ(新木優子)の初勤務日となった朝、警視庁捜査一課の刑事である虎丸良平(船越英一郎)と猪瀬祐人(矢本悠馬)らが、イベント会場で発見された切断された左手の鑑定結果を聞きに訪れた。そこへ真野が現れ、珪藻と通常の20倍のマンガンが検出されたことを淡々と伝えると、虎丸はすぐに多摩川一帯の捜索を指示する。

 真野は「多摩川を探しても意味がない」と告げるが、聞く耳を持たない虎丸は真野を睨みつけてその場を立ち去ってしまう。真野が、特殊な珪藻の生息地や検出されたマンガンから想定した別の現場に向かおうとすると、法医科長の海塚律子(小雪)はノンナに真野と同行するように指示。そうして、真野とノンナは現場に到着し、ほどなくして真野の予想通りバラバラに切断された女性の遺体を発見するのだった。

 注目の第1話は、初回からバラバラ死体やDV、衝撃的な殺人と、これまでの「月9」にはない重さと攻めた内容で視聴者を驚かせた。しかし、凄惨かつ重厚な内容の中にあって、錦戸演じる真野が時折見せる新人ノンナへの優しい眼差しにファンは「表情の変化でのお芝居がやっぱ魅力的」「亮ちゃんがかっこよすぎる~」と魅了されたよう。

 しかし、原作ファンや一般視聴者には、船越演じる虎丸に違和感を覚える人も。虎丸は自分の意にそぐわないことがあれば、声を張り上げたり、物を蹴ったりと「昭和の刑事」といった様相で、第1話だけでもこのようなシーンが何度も見られた。そのため「船越英一郎が主役?」「原作とテイストが違いすぎる」「時代にそぐわない」といった厳しい意見も多く寄せられている。

 虎丸自身も事情を抱えていることが暗示されているため、なにか狙いが隠された演出かもしれない。だが、錦戸の落ち着いた演技が好評なだけに、虎丸の演技もトーンダウンしてもいいのかもしれない。

(アズマミサト/ライター)