『トレース~科捜研の男~』第3話、やりきれない事件ながらも充実の内容で視聴者からも高評価

2019.01.22
『トレース~科捜研の男~』公式サイトより

 関ジャニ∞錦戸亮主演のドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)第3話が1月21日に放送され、視聴率は9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークした。

 本作は、事件の痕跡を科学的に捜査する科学捜査研究所、通称「科捜研」を舞台にしたサスペンス。臆測や主観を一切排除し、闇に葬り去られようとしている“真実のカケラ”を鑑定によって追求する、科捜研法医研究員・真野礼二を錦戸が演じている。

 第3話は、警視庁捜査一課の刑事・虎丸良平(船越英一郎)らが、真野と沢口ノンナ(新木優子)に、公園で遺体となって発見された9歳の少女の鑑定を依頼するところから始まる。

 少女の死因は窒息死。彼女の通う小学校では不審者の目撃情報があり、虎丸は性的暴行を疑っていたが、真野の鑑定によりその形跡がないことが確認された。するとそこに虎丸の先輩である鶴見茂(大地康雄)が現れる。彼は20年前と10年前に起こった幼女殺人事件を追っており、2つの殺人事件の被疑者として西内智幸(池内万作)をマークしていた。しかし決定的な証拠がなく、逮捕には至っていない。鶴見は今回の事件も手口が似ているため、西内の犯行であるとにら睨んでいたのだった。

 真野は虎丸らとともに臨場(捜査目的で犯罪現場に赴くこと)へ向かうと、一足先に鶴見の姿があった。今回の臨場は、鶴見が虎丸に要請したのだった。真野が調査を進めていくと、たばこの吸い殻を発見。吸い殻から採取されたDNA型は、西内のDNA型と一致するのだが、取り調べで西内は不敵な笑みを浮かべながら一貫して犯行を否認する。真野は現場で見かけた折れた木の枝が気になり、もう一度現場へ向かうのだが、そこで発見したのは思わぬ“真実のカケラ”だった……。

“控えめ”な船越英一郎が高評価の要因に?

 第3話は、幼い子どものせつない願いが、事件の発端だったことが明らかに。やりきれない結末となり、かなりシビアな内容だった。しかし、二転三転するテンポのいいストーリー展開に加え、遺品をなるべくそのままの状態で遺族に戻すための技法や、血痕から考えられる犯人の動作など、科捜研らしい描写もふんだんに盛り込まれており、視聴者からは「トレース内容濃かったな」「トレース今回重いけど深くて良かった! 心苦しくなったけど、来週も楽しみ!」「3話は急激にめっちゃ面白かった!」と満足度の高い回となったようだ。

 また、第1話と2話で視聴者から不評を買っていた、虎丸演じる船越の演技。なにかあればすぐに怒鳴り散らしたり物を蹴ったりと時代に合わないパワハラキャラと大げさな演技がストーリー展開よりも目立っていたが、今回は抑え気味。これは主人公である真野の出番が多かったことが、なによりの要因と思われる。真野と虎丸の関係性が構築されつつあり、真野の過去も徐々に明らかに。今後はストーリーに集中できそうだ。

(アズマミサト/ライター)